9月16日(土)に、生成AIについての学生向けセミナーを開催しました。
東京通信大学では生成 AIは、学術的な経験を豊かで有益なものにするための学習ツールの一つとし、ガイドラインを作成し学生が新しいテクノロジーを責任ある方法で積極的に活用していくことを推進しています。
生成AIガイドライン公開後初となる今回のセミナーでは、東北大学 大森不二雄教授をお招きし「生成AIと高等教育~大学生の利用実態から考える~」をテーマに基調講演を実施いただきました。
講演では、大学生のChatGPTの使用状況の調査速報を発表いただき、大学生は大学側が危惧するよりも慎重に活用していることや、分野別での利用状況について伺うことができました。生成AIの論理的な応答により学生側の文章力や思考力の向上が期待できるなど、積極的活用の可能性を示唆されました。
基調講演 東北大学 大森不二雄教授「生成AIと高等教育~大学生の利用実態から考える~」
基調講演後は、2018年の開学時から人工知能(AI)に関する授業を提供してきた本学が、これから先どのように生成AIの活用を行うのかをメディア教育支援センターの加藤泰久教授が紹介しました。
取組紹介 メディア教育支援センター加藤泰久教授「東京通信大学における生成AIの活用」
セミナーの最後には「オンライン大学において生成AIをどう活用するか」をテーマにパネリストとしてメディア教育支援センターの加藤泰久教授、情報マネジメント学部の角尾幸保教授、人間福祉学部の成田美紀准教授が、ファシリテーターとして人間福祉学部の福士珠美教授が参加しパネル討論を行いました。
パネル討論「オンライン大学において生成AIをどう活用するか?」
受講した学生の声
- 大森先生の大学生のChatGPTの使用状況は大変興味深かったです。基調講演後の加藤先生のプレゼンでMed-PaLM 2 という医学向けの生成AIが開発されているというお話があり、これから注目していきたいと思いました。
- これまでは実態がよくわからず少々敬遠していましたが、講演、ディスカッションを聞いてきちんと理解して、どう活用するか、自分自身で正しい使い方をきちんと考えることで有意義な活用ができそうだと思いました。いろいろな可能性がありそうです。
- 普段オンラインのみの受講なので、直接先生や他の学生にお会い出来た事が嬉しかったです。オンラインのみで卒業出来る事はもちろんありがたいのですが、任意で今回のようなセミナーや講義が年に一回でもあるといいなと思いました。
- 情報マネジメント学部の先生のみならず、人間福祉学部の成田先生、福士先生の生成AIの利用方法や意見が聞けたのが良い点だと思いました。
当日は、東京通信大学 新宿キャンパス(総合校舎コクーンタワー)の50階での対面参加に加えライブ配信を行い、全国各地・海外からも学生が多数参加。
今後の生成AIの活用方法について考える貴重な体験となりました。
基調講演 講師
東北大学 大森不二雄教授
<プロフィール>
東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授(教育社会学、高等教育、教育政策)
Ph.D. (ロンドン大学 教育研究所)
京都大学文学部卒業後、文部省、在英国大使館、岐阜県教育委員会、在米国大使館、文部科学省などを経て、2003年 熊本大学教授、2010年 首都大学東京教授、2016年より現職。
著書に『「ゆとり教育」亡国論』(PHP研究所、2000年、単著)、『IT時代の教育プロ養成戦略』(東信堂,2008年、編著)、『混迷する評価の時代』(東信堂、2010年、共編著)など。
■ 関連リンク
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