教員紹介「教えて!先生」

知識や技術だけでなく「物事の見方」や「考え方」、「自分の生き方」を学んでほしい。

人間福祉学部 人間福祉学科

田中 英樹教授

主な担当科目
  • 精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ
  • インタビュー
  • 人間福祉

先生に、いろいろ聞いてみました!

先生は、いつから精神保健福祉に携わっているんですか?

キャリアは50年近く。国家資格ができたのは、私が仕事を始めてから25年後のことです。

1972年からこの分野で働いています。1997年に精神保健福祉士法ができ、やっと国家資格が誕生しました。その際、「現場で5年間働いていて厚生労働省が指定した講習会を受講すれば受験資格が得られる」という経過措置も取られたのですが、実は厚生労働省の委託先機関にお願いされて、その講師もやっていたんです。自分が講師をしながら、受験生でもあったわけです。講師が試験で落ちるわけにはいかないので、ちゃんと勉強もしましたよ(笑)。

どうして実務から教える立場に?

興味・関心・探求心は尽きない。だから後世に託すしかない。

公務員の現場の仕事というのは独特で、ある程度の年齢になると、デスクワークになっていきます。ハンコ押しの世界で、現場の仕事が一切できない。それが嫌だった。漁師が丘にあがるようなものです。ずっと現場第一線の仕事をやりたいという想いで、立場を変え、現在に至ります。
人間の寿命はどこかで尽きますが、興味・関心や探求心は尽きない。尽きないものはどうするかというと、後世に託すしかない。教え子を育てることで、学問で「子をなす」。教え子が究めていってくれれば、教員冥利に尽きます。

福祉分野は専門用語や法律・政令なども多く難しそうですが

「福祉」は、「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせづくり。難しいことではないんです。

何か特別なことを学ぶというよりも、例えば、失業した人、経済的に困窮する人、様々な障害のある人など、多様な人たちが社会の中で孤立・困窮することなく暮らしていける社会をどうやって作れるか、というのが福祉の基本命題です。皆さんも普段の生活で直面することがあると思います。決して難しいことはありません。

大学での学びは、スクールや他の学校と何が違うの?

知識や技術だけではなく「物事の見方」や「考え方」、「自分の生き方」を学んでほしい。

私の考えですが、大学というのは「知識」や「情報」を学ぶのが中心では無いと思っています。むしろ学んでほしいのは「どういう生き方が自分に本当に必要か」。あるいは「社会の在りよう」や「人間」「世界」を「どのように見るか」といった、物事の「見方」や「考え方」、もっというと「感じ方」みたいな、全体を学ぶ、全体を知るのが大学の学びだと思っています。

そんな「大学での学び」を進めていくコツは?

視野が狭いと専門バカになる。「まずは全体を見る」ことが大事。

興味のあることを深く知ろうとすると、視野が狭くなって専門バカになりがち。まず「全体を見る」ということが大事です。全体とは何かというと、物事を多様な角度から把握し、その本質をつかむことだと思います。全体を見られないと、部分の意味が分からない。よくクイズ番組でもある物をズームして見せて、これは何でしょうか?と聞かれても分からないのと一緒のことです。

先生の「コレがお気に入り!」

著書が受賞!その副賞でもらった「ひまわり」のレプリカ。
『精神障害者の地域生活支援』という著書が、第4回損保ジャパン記念財団賞(当時の名称)の著書部門を受賞し、その時の副賞がゴッホの「ひまわり」のレプリカでした。大事に家で飾っています。 https://www.sompo-wf.org/katsudou/14zaidanshouyousi.html
休みの日は、料理作りが楽しみ。仲間と集まりエンジョイしてます!
和洋中、なんでも作ります。料理を食べることよりも、レシピを見ずに全部自分の頭の中で考えて作るのが好きなんです。前の大学のゼミの学生や最近ではLINEで繋がっている同じマンションの人を呼んで振舞ってます。
アメリカの精神医療の歴史が学べる映画『カッコーの巣の上で』がオススメ!
1975年公開の古い映画ですが、1940年代後半から1950年代にかけてのアメリカの精神医療がすごくよく分かります。ロボトミー手術という治療法が流行った時期でもあり、精神医療の歴史が学べます。
先生から、学生のみなさんへ。

遊ぶことと学ぶことを両立してください。

「人生遊学」私が好きな言葉です。ただ学ぶというのは固い人間になりがちです。そんなにガチガチに人は生きていけません。だから、遊ぶことはすごく大事。遊ぶ為に仕事をしているし、遊ぶ為に学んでいる。遊びと学びを融和させ、両立してください。自分の人生の哲学でもあります。

※プロフィール・職位等の記載内容はすべて2019年7月取材当時のものです。

入学に関する問合せ

入学相談室:03-3344-2222
(10:00~20:00 日曜・祝日、8/13~15、12/26~1/5を除く) nyugaku@internet.ac.jp

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